2012 Fiscal Year Annual Research Report
赤外線天文衛星「あかり」中間赤外線サーベイによる隠された活動銀河核探査
Project/Area Number |
22740134
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
大薮 進喜 名古屋大学, 理学(系)研究科(研究院), 助教 (10396806)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 活動銀河核 / 赤外線天文衛星「あかり」 / 赤外線 / 観測天文学 / 光赤外線天文学 |
Research Abstract |
赤外線天文衛星「あかり」の中間赤外線全天サーベイカタログを用いた活動銀河核の探査を行ってきた。活動銀河核の塵トーラスからの放射を中間赤外線で検出することで、その活動銀河核の存在を明らかにできる。これまでの多波長の観測でその活動銀河核の存在が知られていなかった銀河の中に、コンパクトな高温の塵が存在する天体、すなわち塵に覆われた活動銀河核を、昨年度続いて1天体報告した。これで近傍宇宙においてこのような新しい天体が3天体、「あかり」による我々の研究で発見できたこととなる。 また今年度は、硬X線のカタログと比較して近傍の塵に覆われた活動銀河核に関する論文を発表した。これらの仕事は、赤外線で見つかる活動銀河核が塵に埋もれたものが従来より多いことを明らかしている。また、赤外線光度の光度関数を求め活動銀河核の構造に制限を与えた論文と、副産物ととして見つかってきた星形成銀河の星形成活動を新たの指標として多環芳香族炭化水素が使えるかどうかを評価した論文は投稿中である。 これらの研究に加え、塵に覆われた活動銀河核をより多数見つけるために、中間赤外線カタログの高感度化に向けた改訂を行っている。このために中間赤外線全天サーベイの全天の新画像の改訂を、再度行った。この画像は、これまでカタログ化してきた天体に比べて、多くの領域で3倍以上の感度の改善が望めることがわかってきた。またその画像から従来では発見されていなかった暗い天体を測光する手法の確立を行い、そのためのソフトの開発を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)