2011 Fiscal Year Annual Research Report
有機ホウ素色素を基盤とした高効率発光材料の創製と機能発現
Project/Area Number |
22750106
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Research Institution | Institute for Molecular Science |
Principal Investigator |
永井 篤志 分子科学研究所, 物質分子科学研究領域, 助教 (80446012)
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Keywords | ホウ素 / 共役系高分子 / ハイブリット |
Research Abstract |
本研究では、赤外発光性を有するBODIPYを合成し、薗頭-萩原カップリングにより高分子し、光特性や耐熱性を調べた。得られたポリマーは、全く新しい近赤外発光材料として有効である。さらに、近赤外から赤色発光性のBODIPY誘導体の合成に成功し、その高分子化による近赤外領域での強い発光を示し、安定であることを見出した。また、シリカマトリックスに導入することで固体状態での赤色・近赤外発光にも成功している。さらに、消光剤として知られる金ナノ微粒子にBODIPYを末端に有するポリマーを用いて安定化することにより体温近くの温度で発光のスイッチングにも成功している。また、aza-BODIPY誘導体を新たに合成し、その高分子化により熱的安定な近赤外発光を示す共役系高分子の合成も成功している。
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