2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22750133
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Research Institution | Kinki University |
Principal Investigator |
今井 喜胤 近畿大学, 理工学部, 講師 (80388496)
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Keywords | 超分子 / 蛍光 / 円偏光発光 / CPL / 円偏光二色性 / 光学活性 / キラル / 有機発光体 |
Research Abstract |
今年度は、発光性ジカルボン酸分子とラセミ体あるいは光学活性なアミン分子を組み合わせることにより、チャンネル型空孔を有する機能性超分子ホスト発光体を作製し、さらにそのチャンネル型空孔内に第3成分を包接させることにより、3成分型光学活性超分子有機発光体の創製を試み、その結晶構造、光学特性について検討したので報告する。まず、ラセミ体のアミン分子としてrac-1-(2-naphthyl)ethylamine(rac-1)を、発光性ジカルボン酸分子として、2,6-naphthalenedicarboxylic acid(2)及び4,4'-biphenyldicarboxylic acid(3)を用いた。まず、rac-1/2系超分子錯体(I)を、rac-1と2をMeOH溶液から結晶化させることにより作製した。錯体IのX線結晶構造解析を行ったところ、錯体中、rac-1と2は、アミノ基とカルボキシル基による水素結合及びイオン結合2次元層状ネットワーク構造を構築していた。興味深いことに、本錯体では、この2次元層状ネットワーク構造間に、チャンネル型空孔が形成されており、第3成分としてMeOH分子を、一次元的に包接していた。rac-1/3系超分子錯体(II)についても同様の結果が得られた。これら3成分型錯体の光学特性について検討するため、固体状態蛍光スペクトルの測定を行ったところ、錯体Iは、消光することなく発光特性(λ_<em>=379nm,Φ_f=0.25)を示した。
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Research Products
(4 results)
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[Journal Article] Control of Solid-state Chiral Optical Properties of a Supramolecular Organic Fluorophore Containing of 4-(2-arylethynyl)-benzoic acid2011
Author(s)
Nishiguchi, N.; Kinuta, T.; Nakano, Y.; Harada, T.; Tajima, N.; Sato, T.; Fujiki, M.; Kuroda, R.; Matsubara, Y.; Imai, Y
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Journal Title
Chem.Asian J.
Volume: 6
Pages: 1092-1098
DOI
Peer Reviewed
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