2012 Fiscal Year Annual Research Report
放電加工法による機能性セラミックスの工具運動包絡体の実現に関する研究
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22760093
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Research Institution | Tsukuba University of Technology |
Principal Investigator |
後藤 啓光 筑波技術大学, 産業技術学部, 助教 (90389718)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 放電加工 / セラミックス / 補助電極 / 放電創成加工 / 回動 |
Research Abstract |
本研究ではセラミックスに対する放電創成加工技術を確立することを目的としている。放電創成加工では、丸棒や角棒などの単純形状の電極を用いて加工を行うため、形彫放電加工で必要な複雑形状の総型電極製作工程を省略し、形状加工を行うことが出来る。しかしながら、通常の切削加工とは異なり、加工中に電極が消耗するため、加工後の形状は単純な工具運動に伴う包絡体とはならない。そのため、加工後の形状精度を補償するための手法として、あらかじめ工具の消耗をデータベース化し、それに応じた工具位置補正を行っている。しかしながら、この手法では、加工深さが深くなるほど、加工底面の形状変化に対応することが困難となる。そのため、放電創成加工は電極作製の工程を省略することが出来るにもかかわらず広く利用されていない。 そこで、本研究では放電創成加工用の電極としてワイヤを走行させたワイヤガイドを回動(正逆両方向に往復円運動)させながら走査することで電極の形状が変化しない放電創成加工技術を考案し、その加工特性を調査した。 放電加工油中およびイオン交換水中で、亜鉛合金ZAPRECに対して加工を試みた。その結果、放電加工油注ではD.F.の値を4%以下に設定することで、良好な加工面を得ることが出来た。また、イオン交換水中では20%程度のD.F.で加工を行った場合でも良好な加工面を得ることが出来た。さらに、超硬合金に対する加工を実施し、電極を走査しながら加工を行うことで、溝形状の加工が可能であることを確かめた。これによって放電創成加工において、電極の消耗を考慮することなく加工を行うことが出来る可能性が見いだされた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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