2012 Fiscal Year Annual Research Report
機能性表面を有する切削工具の開発と応用に関する研究
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22760107
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Research Institution | Toyama Industrial Technology Center, |
Principal Investigator |
川堰 宣隆 富山県工業技術センター, その他部局等, 主任研究員 (30443419)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 切削加工 / 機能性表面 / マイクロ・ナノテクスチャ / フェムト秒レーザ / 摩擦 / 超硬工具 / エンドミル / アルミニウム合金 |
Research Abstract |
固体表面に微細なテクスチャを作製することで,表面の摩擦係数が減少することが知られている.この原理を切削工具に適用することで,工具・被削材間の摩擦係数が低下し,切削抵抗や工具摩耗などを改善することが可能であると考える.本研究は,工具表面にマイクロ・ナノメータオーダの微細なテクスチャを作製し,そこで発現する摩擦係数の低下現象を応用することで,優れた加工性を持った切削工具を開発することを目的としている.テクスチャを微細加工用工具へ応用するため,小径エンドミルへの適用について検討した.フェムト秒レーザを利用することで,小径エンドミルへのテクスチャの作製が可能であった.これを用いて,アルミニウム合金のミリング加工実験を行った.その結果,切削液の種類によってテクスチャの効果は異なり,水溶性の切削液を使用した場合,凝着によってテクスチャが埋められてしまい,効果が見られない.油性の切削液を用いてミスト加工することで凝着を抑制でき,テクスチャの効果が現れることがわかった.さらに,テクスチャの形状を変化させた実験を行った結果,レーザの干渉によるテクスチャの場合,明確な効果は得られない.一方,溝状のテクスチャを作製し,レーザによるデブリの少ない条件に設定することで,テクスチャによる効果が得られることがわかった.以上の結果より,本技術を小径工具に適用することが可能であり,これによってこれらの工具の加工性を改善できることがわかった.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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