2010 Fiscal Year Annual Research Report
大気圧プラズマジェットの能動制御による表面改質効果の可能性評価
Project/Area Number |
22760126
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
飯尾 昭一郎 信州大学, 工学部, 助教 (80377647)
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Keywords | プラズマジェット / 音波制御 / 可視化 / 噴流 |
Research Abstract |
プラズマジェットは,表面処理や薄膜形成,殺菌,有害物質の分解等,幅広い用途に応用されている.プラズマジェットの制御においては,プラズマジェットの安定化や処理能力の向上を目的として,磁場による制御が広く用いられている.一方で,大気圧下で発生させる大気圧プラズマジェットにおいては作動ガスの流れ特性も重要である.申請者は,磁場による制御とは異なる音波での噴流現象の能動制御手法を,大気圧プラズマジェットの制御へ適用することに着目した.具体的には,プラズマジェットと流れ場との相互関係の評価および音波によるプラズマジェットの制御可能性の検討,さらに音波制御手法のプラズマプロセシングへの適用可能性の解明を目的としている.本年度は,制御技術の創成と応用への準備として,プラズマジェットと流れ場との相互関係の評価および音波によるプラズマジェットの制御可能性の検討に関する実験的研究を行った.すなわち,前者については,プラズマジェットと作動ガスの挙動を可視化することで評価した.その結果,プラズマジェットの噴出速度と作動ガスの噴出速度との関係を解明することができた.後者については,プラズマトーチ出口せん断層を局所的に音波加振し,その励起の強さとパターンを変化させたときのプラズマ挙動を調べた.その結果,音波励起条件に対応して作動ガス挙動が変化すること,およびプラズマジェットと作動ガスとの相互関係の存在を明らかにすることができた.
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