2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22760178
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
奥山 武志 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (40451538)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 医療福祉 / 痒み / 引っ掻き動作 / 動作計測 |
Research Abstract |
本研究課題は,引っ掻き動作の強度や頻度をモニタリングするためのウェアラブル引っ掻き動作センサの開発を行うことを目的としている.本年度は,引っ掻き動作の特徴とセンサ出力の関係を明らかに、特徴量を推定するための評価パラメータを抽出し、引っ掻き動作を評価するための評価マップを開発した。 1.引っ掻き動作の特徴計測システムの製作 引っ掻き時の皮膚に加えられる接触力および指の移動速度を計測しながら、引っ掻き動作を行うためのシステムを構築した。まず、引っ掻き対象として、2層構造の皮膚モデルを製作した。この皮膚モデルの下部に3軸ロードセルを設置し、接触力を計測し、指の速度は、高速度カメラを用いて指先を撮影し、画像処理を行うことで求めるシステムを構築した。 2.引っ掻き動作の計測実験および引っ掻き動作評価マップ 前年度に開発した引っ掻き振動計測センサを装着した7名の被験者に上記のシステムに対して引っ掻き動作を行ってもらい、引っ掻き動作の特徴と引っ掻き音の同時計測を行った.その際、皮膚モデルに対する垂直力とその目標値を被験者に提示し、速度についても電子メトロノームを用いてテンポを提示して、4種類(垂直力2種類、速度2種類)の目標動作に対して引っ掻き音および実際の動作特徴を取得することができた。計測実験によって取得したデータから、動作については、垂直力、せん断力、速度それぞれの平均値と最大値を、センサ出力については、分散値と周波数解析した結果得られた1~50Hzの範囲のパワースペクトル密度を加算した値Spを計算した。これらの結果を基に、動作の特徴と評価パラメータ間で相関行列を作成した結果、分散値とせん断方向力の最大値、およびSp値と速度の最大値の間に強い相関関係が得られ、分散値とSp値を2軸とする評価マップを作成することで、引っ掻き動作の1回ごとの個別の強度を評価することが可能になった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(7 results)