2012 Fiscal Year Annual Research Report
樹脂系複合材料を一次構造材として用いた次世代航空機における電磁干渉解析技術の研究
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22760220
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Research Institution | Electronic Navigation Research Institute |
Principal Investigator |
二ッ森 俊一 独立行政法人電子航法研究所, その他部局等, 研究員 (20551211)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 電気・電磁環境 / 樹脂系複合材料 / 航空機 / 炭素繊維 / 数値解析 / FDTD / 遮蔽 / CFRP |
Research Abstract |
樹脂系複合材料は、アルミニウム合金と比較して比強度が高く、高性能かつ機体の軽量化による運用コスト低減が達成できるため、民間航空機分野においてもその応用が進んでいる。一方、現代社会のユビキタス化に伴い、携帯電話や高速無線データ伝送など携帯電子機器(PED)の航空機内利用の要求が高まっている。 本研究の目的は、樹脂系複合材料を主要構造として用いた航空機内において、従来の金属製航空機との電磁環境基本特性の違いの解明およびPEDが航法装置および無線機器に及ぼすEMIを定量的に評価するため基礎技術を確立し、樹脂系複合材料の広範な利用に向けたEMC技術を確立することである。次の3項目について実験と数値解析の両面から研究を進めた。 (1)樹脂系複合材料で構成された構造体の遮蔽特性および伝搬特性の測定・定量化技術:炭素繊維強化プラスチック(CFRP)積層板の電磁波遮蔽・減衰量の測定を実施し、無負荷Q値等、その基本特性の定量化を行った。 (2)樹脂系複合材料構造体の数値モデル化および妥当性検討:樹脂系複合材料構造体の数値モデル化の基本検討を行う。電磁界数値解析法として時間領域差分法(FDTD法)を用い、数値解析結果の妥当性と有効性を確認した。 (3)樹脂系複合材料を用いた航空機の機内外電磁環境および経路損失(IPL)の解析推定技術:樹脂系複合材料を主構造材として用いた航空機内における、機内のPEDから放射される電磁波について、小型航空機を数値モデル化し、時間領域差分法に基づく数値解析を行った。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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