2012 Fiscal Year Annual Research Report
無線通信基地局用 周波数・空間フィルタ一体型アンテナの研究
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22760261
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
本間 尚樹 岩手大学, 工学部, 准教授 (70500718)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | アンテナ |
Research Abstract |
無線通信の通信エリア拡大と通信容量の向上を目的として、基地局アレーアンテナ素子直下に受信用増幅器を実装可能とする周波数・空間フィルタ一体型アレーアンテナを実現した。 比較的大きなアレーアンテナの試作を行い,実用に近い減結合回路の試作評価を行った。減結合回路の構成にはマイクロストリップライン(MSL)を用いる.MSLを用いることで低損失なリアクタンス素子を簡易に実現できる。本提案法では相互結合を相殺するMSLを減結合の対象とするアンテナポート間にブリッジサセプタンスとして接続し,相互結合の低減を行った。Sパラメータ,及び指向性の測定結果から提案する回路の評価を行い,その有効性を明らかにした。実験によって素子間結合を-30dB以下に抑制可能であることを示した。また,減結合の対象としないアンテナポート間の結合には影響を与えないことも示す.さらに,減結合回路接続によるアンテナの整合への影響も小さく,指向性にも影響を与えないことを実験的に確認し,本提案法によって多素子アレーアンテナに適用可能な減結合回路を簡易に実現できることを実証した。また,本技術を用いることによる通信容量向上効果を評価した。その結果,提案技術によってマルチアンテナの伝送容量を向上できることを明らかにした。 平成24年度については,複数の学会発表を行うと共に,掲載論文2件(査読付き),レター1件(査読付き)という成果を得た。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)