2010 Fiscal Year Annual Research Report
UWB MB-OFDMシステムのための干渉検出に関する研究
Project/Area Number |
22760262
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Research Institution | Utsunomiya University |
Principal Investigator |
藤井 雅弘 宇都宮大学, 工学研究科, 准教授 (20366446)
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Keywords | 超広帯域通信システム / 共存システム / 信号検出 / 最大尤度規範 / 赤池情報量基準 |
Research Abstract |
本研究課題では、UWB MB-OFDMシステムにおける干渉検出についての研究を行った。UWB無線通信システムは、その周波数スペクトルの超広帯域性より、他の無線通信システムとの周波数共用が前提とされている。この共用時に、他の無線システムへの干渉を抑制するために、共存システムの存在を検出し、その帯域での信号送信を回避しなければならない。共存無線システムの占有帯域は高々20MHz程度であるので、UWB MB-OFDMシステムの528MHzの1つのサブバンドに対して4%程度であり、各サブバンドは4.125MHz間隔で配置された128本のOFDMサブキャリヤの内、5本分程度に相当する。したがって128本のキャリヤの内、数本のキャリヤにのみ共存システムが存在するという仮定で干渉検出手法を検討すればよいことが確認された。本研究課題では、MB-OFDMシステムの128本の観測キャリヤに対して、共存システムの占有キャリヤ数が数本であるという現実に基づき、いくつかの共存信号モデルを構築し、それらのモデルから適切なモデルを選択することで干渉システムを検出する手法を検討した。この時、モデルパラメータの推定に最大尤度規範を用い、さらに、モデル判定に赤池情報量基準を導入した。
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