2012 Fiscal Year Annual Research Report
リアルタイム無線通信システムの設計と実装に関する研究
Project/Area Number |
22760264
|
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
猿渡 俊介 静岡大学, 情報学部, テニュアトラック助教 (50507811)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 無線LAN / ソフトウェア無線 / MACプロトコル / 無線全二重通信 / リアルタイムワイヤレス / ウェイクアップ無線通信 / ワイヤレスハーネス / 重畳符号化 |
Research Abstract |
本研究では,リアルタイム無線通信システムの実現を目指た.具体的には,プリアンブルを極限まで短縮するリアルタイム無線通信方式の研究開発を進める.あわせて,GNU Radio などのソフトウェア無線技術と EtherCAT を組み合わせてリアルタイム無線通信システムを実装し,実環境で実証することをも目的とした. 研究では,リアルタイム無線通信方式をシミュレーションを中心として基礎的検討を行った.リアルタイム無線通信方式としては,制御用ネットワークのパケット送受信の高速性と周期性に着目し,送信等化を用いてプリアンブルを極限まで削減することを目指した.シミュレーションでは OFDM,FDM,CDM,TDM など複数の多重化方式を想定し,制御周期,最大ドップラー周波数を変化させたときのシンボル同期に与える影響や,ビットエラーレートの検証を Matlab を用いて行った. また,リアルタイム無線通信システムの実装を行った.リアルタイム無線通信方式の実装にはGNU RadioとUSRPなどのソフトウェア無線技術を用いた. 研究を進める中で,次の2つの発見があり,それぞれ研究を進めた.1つ目はリアルタイムワイヤレスを具現化するためには無線通信の低消費電力性も重要であることである.これに対してウェイクアップ無線通信をワイヤレスハーネスに適用するための研究を行った.2つ目は,リアルタイムワイヤレスを実現するためにはプリアンブルの削減のみならず,無線通信性能自体も上げる必要があることである.これに対して無線全二重通信や重畳符号化通信を無線LAN技術に適用することの検討を行った.
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|