2012 Fiscal Year Annual Research Report
周波数共用のための空間及び時間次元からの無線環境認識法
Project/Area Number |
22760266
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
梅林 健太 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (20451990)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 効率的協調センシング / 多次元センシング / 国際情報交換 |
Research Abstract |
協調型周波数観測技術に関する研究の最終年度では,協調センシングの超高効率化と,多次元からの周波数観測技術の確立を行ってきた。本技術は,ダイナミック周波数共用における既存無線システムを保護するための,新規無線システムにおける技術である。 協調センシングの超高効率化として,局所情報観測端末からの情報収集を大幅に効率化する手法を提案してきた。さらに,情報収集チャネルにおけるフェージング等の影響を明確にし,それに対する対策を提案した。具体的には,新たな電力割当法を提案し,その効果を明らかにした。さらに,周波数オフセットの影響を明確にし,それに対する対策も提案した。これらの検討により,より現実的な環境においても効率的に情報が収集可能であることが示された。 多次元からの周波数観測として,距離としての空間軸,複数アンテナを用いた空間軸,時間占有率情報を用いた時間軸からの周波数観測法を提案し,それぞれのアプローチにおける限界などを明確にした。距離としての空間軸からの周波数観測法では,既存無線システムからの受信信号をもとに距離を推定し,新規無線システムは距離推定誤差を考慮して,送信電力を設定する。これにより,距離としての空間軸からの周波数共用が実現可能である。 次に,複数アンテナを用いた空間軸からの周波数共用では,新規無線システムが複数アンテナを用い,指向性制御により既存無線システムに対する干渉抑圧を実現する。さらに、より現実的な状況を考えてチャネル推定技術を用い,さらにその推定誤差を考慮した指向性制御と電力設定法を提案した。 最後に,時間占有率情報を用いた時間軸からの周波数観測法では,時間軸から広帯域の信号を効率的に分析し,占有率情報を取得する方法を提案した。また、本検討はフィンランドとの国際共同研究の成果でもある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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