2011 Fiscal Year Annual Research Report
メッシュ無線通信網におけるセキュア動画像伝送のための画質制御に関する研究
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22760279
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
黒崎 正行 九州工業大学, 大学院・情報工学研究院, 准教授 (80404094)
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Keywords | 情報通信工学 / セキュア・ネットワーク |
Research Abstract |
超高精細動画像の無線伝送技術として,2005年に米国ハリウッドで規格化されたディジタルシネマや通信容量を増大させることが可能な複数の通信経路を有するメッシュ型の無線伝送システムが注目されている.本研究では,ディジタルシネマ動画像のメッシュ型無線伝送システムでの最適画質制御手法の確立を目的としている.本手法は,メッシュ無線通信と通信路符号化,情報源符号化を融合させたものであり,それぞれのスケーラビリティを組み合わせることにより,有効に動画像を通信することが可能であり,加えて,暗号領域における数値演算技術とも融合させることにより,暗号領域上で全ての演算を終了できるため,セキュアで柔軟な最適画質制御が可能となる. 今年度は,昨年度の結果から得られたメッシュ型無線伝送路の変動についてのMIHO通信システムでの評価規範を用いた最適画質通信システムの提案を行った.特に画質の評価規範から,通信路符号(誤り訂正符号)分野とメッシュ無線通信における分野,及び情報源符号化(画像符号化:JPEG2000符号化)の分野における複合的な画質規範の作成と評価を行った併せて,この画質規範を用いて画質の最大化についての検討を行った. また,一部暗号領域での演算システムの構築を行い,暗号領域での演算とそのシステム上での画質への影響についての検討を行ったこれらの結果から,セキュアでかっ高画質な画像伝送が可能であることが確認された.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
通信路符号分野とメッシュ無線通信,及び情報源符号化の融合だけでなく,暗号分野についても融合を進め始めており,おおむね順調に進んでいる.
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Strategy for Future Research Activity |
今年度はコンピュータシミュレーションを基本として評価を行っていたが,今後は,コンピュータシミュレーションだけでなく,ハードウェアも含めて評価を行うことで,研究を推進する.
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