2012 Fiscal Year Annual Research Report
ナノ・マイクロ系への応用を目指したエネルギー局在現象の制御に関する基礎的研究
Project/Area Number |
22760280
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Research Institution | The University of Shiga Prefecture |
Principal Investigator |
木村 真之 滋賀県立大学, 工学部, 助教 (00551376)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 非線形理論・回路 / 空間局在モード / 結合振動子系 |
Research Abstract |
本研究は,ナノ・マイクロ系におけるエネルギー局在現象(空間局在モード)の制御を目標としたものである.平成24年度の研究成果を以下に示す.(1) パラメトリック共鳴現象による空間局在モードの不安定化: 前年度に明らかにした空間局在モードのパラメトリック共鳴現象による不安定化について,さらに詳しく検討した.結果,系の非線形性の強さによっては,パラメトリック共鳴が生じ不安定化された空間局在モードが系全体を移動することを明らかにした.(2) パラメータ勾配を用いた空間局在モードのフィードバック制御: パラメトリック共鳴現象による空間局在モードの不安定化メカニズムを基に,空間局在モードの制御に関する数値検討を行った.結果,系のパラメータに空間的な勾配を生じさせ,その勾配の大きさを空間局在モードの位置と目標位置との差で変化させることで,空間局在モードの中心位置に関するフィードバック制御を達成した.ここで,パラメータ勾配とは,例えば振動子番号の増加と共に線形復元力係数が増加,または減少するようなものを言う.(3) マイクロカンチレバーアレイを想定した観測系の構築: 微小なカンチレバーの振動を観察するためには,光てこ法と呼ばれる手法がよく用いられる.光てこ法にはレーザを用いるため,そのための光学系が必要となる.また,通常,単一のカンチレバーに対する測定法を複数のカンチレバーの振動を測定できるよう拡張する必要がある.このための準備として,レーザを用いたマイクロカンチレバーの振動検出系を構築し,カンチレバーの振動を電気的信号で検出できることを確認した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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