2011 Fiscal Year Annual Research Report
スロット型光バーストスイッチングにおける光符号分割多元接続による競合解決
Project/Area Number |
22760282
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Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
鎌倉 浩嗣 千葉工業大学, 情報科学部, 准教授 (60344967)
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Keywords | 光符号分割多元接続 / 誤り訂正符 / バーストスイッチング / メディアアクセス制御 / 干渉除去 / 多元接続干渉 |
Research Abstract |
本研究課題の目的は,将来の光パケットスイッチングの実現に向けて注目されるスロット型光バーストスイッチング(OBS:Optical Burst Switching)において,予約競合によるバースト棄却問題に対して,光符号分割多元接続(OCDMA:Optical Code Division Multiple Access)による光信号の符号化によって解決する方法の確立である.本研究課題の二年目では,片方向予約型S-OBSにおけるネットワーク負荷が小さいとき,訂正符号の導入による消失誤りの復号によって,許容数以上の異なるバースト数が一スロット当たりに伝送される場合でも当該スロットのバーストデータが誤ったとしても正しく復元することができることを示した前年度までの成果にもとづいて,ネットワーク負荷が大きいときは,誤り訂正符号化により冗長ブロックの転送が必要になる分だけ,負荷の上昇を招くことになるので,複数の送信ノードで同様に行う場合,指数関数的にネットワーク負荷の増大を招くことになる問題に取り組んだ.OCDMAによる復号可能な数を超えたスロット伝送が重複する場合,正しく復号できなくなるので,結果として,バースト棄却率が上昇してしまうおそれがあったが,送信ノードではIPパケットの目的ノード毎にキューに格納し,目的ノード毎に独立にバーストを生成している事実から,一定の基準を満たすバーストに対してはパケット量を平衡させ,特定の経路に負荷が集中しないようにすることによって,内部負荷の上昇を減少させることを明らかにした.これらの成果は,IEEEが主催する国際会議及び電子情報通信学会論文誌にて発表した.
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Research Products
(4 results)