2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22760283
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Research Institution | Asahi University |
Principal Investigator |
矢守 恭子 朝日大学, 経営学部, 准教授 (20350449)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | IP放送 / 課金 / ユーザ行動 / ゲーム理論 |
Research Abstract |
本研究は,配信コストを考慮した従量制VOD形IP放送におけるユーザ効用最大化や事業者収益最大化について議論してきた.これまでの検討として,IPTVフォーラムが提案するサービスモデルを基準に,それぞれのサービスに対するユーザの視聴行動モデルを構築し,ユーザ効用や事業者収益を最大化する料金設定を明らかにした.そして,CDNを用いたVOD形の視聴行動モデル,ダウンロード形の視聴行動モデル,ストリーミング形のIP放送サービスにおける視聴行動モデルを構築した.さらに,VOD形のIP放送サービスについては,シミュレーションによりユーザ効用を最大化するための条件を明らかにした.本年度の成果としては,品質保証された通信網を利用したサービスにおける料金設計について,ユーザ効用や事業者収益を最大化する料金設計について論じた.具体的には,CDNでのサービスを中心に考え,管理されたネットワーク内での配信要求に応じた通信料金について検討した.CDNでIP放送における配信コストは通信ネットワークの品質に対して支払われるものと考える.配信要求は時間依存性が高いことが考えられる.たとえば,昼間の視聴に比べて夕方から夜間は配信要求が多く発生するが,深夜や早朝などは配信要求が低い.ネットワーク資源は有限であるため,ピークに合わせて設計させれているが,配信要求の低い時間帯では通信資源を余らせることになり,資源が有効に利用できない.そこで,時間帯に応じて通信料金を変化させ,配信要求が多くなる時間帯の料金を高くし,逆に配信要求の低い時間帯に割引などを行い料金を低くする.結果,不要不急の配信要求が押さえられ,配信要求の低い時間帯にトラヒックを誘導することが可能となる.ここでは,ネットワークサービス事業者の収益が最大となる時間異存料金設定を提案し,ナッシュ均衡となる条件を示した.
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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