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2010 Fiscal Year Annual Research Report

浅水空間の創出における適地選定法と効用評価の包括的アプローチ

Research Project

Project/Area Number 22760371
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

入江 政安  大阪大学, 工学研究科, 講師 (00379116)

Keywords内湾 / 水質 / 水質モデル
Research Abstract

大阪湾奥部において,水質調査を実施するともに,尼崎西宮芦屋港内の甲子園浜おにいて底質調査を行い,室内実験を実施した.現地観測結果によると,水域内の全鉄濃度は表層においては全リン,全窒素との相関において一定の傾向が認められるのに対し,水域全体では相関は認められず,内湾における鉄の物質循環は窒素やリンの物質循環と異なることが推定され,鉄の循環についての定量的な把握が必要であることが示唆された.これを受け,現在鉄の物質循環を考慮した流動・水質モデルを構築し,検討を行っている.
また,動学的応用一般均衡モデルを用いて,大阪湾における水質の総量規制が近畿圏の経済に及ぼす影響を評価した.現況つまり,1970年代前半に各種水質規制を加えた場合に比べて,1960年から規制を加えた場合,現在の単年度の域内GDPが0.9%減少し,1960年からの総損失額が33兆円するものと予測された.一方で,現況に比べて,1960年から75万トンの総COD削減量が見込まれた.今後は水質モデルとの組み合わせにより,水域が受容可能なCOD排出量を分析し,適切な水質規制を検討する.
浅水空間の創出においては底泥と海水間のインタラクションについての解明が重要で,底質モデルの改良を行っている.本研究で構築している底質モデルは,閉鎖性内湾や河口域の多様な環境の底質のモデル化に適用できることが分かった.
これらの成果については現在2件の査読付き論文を投稿中であり,今後も逐次成果発表を行う予定である.

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Published: 2012-07-19  

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