2010 Fiscal Year Annual Research Report
黒部川流域における地下水位漸減現象の解明に関する研究
Project/Area Number |
22760376
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Research Institution | Toyama Prefectural University |
Principal Investigator |
手計 太一 富山県立大学, 工学部, 講師 (70391620)
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Keywords | 地下水 / 失水量 / 黒部川 / 同時流量観測 |
Research Abstract |
平成22年度の研究において,黒部川流域において富山県によって地下水位データのデジタル化が整備されている1986年から2008年までの月平均地下水位の経年変化について,ケンドールの順位相関を用いて月平均地下水位のトレンド検定を行った.その結果.T-3.T-4,T-5,T-6,T-7,T-8,T-9の7観測水位については,有意水準1%以下で有意に減少傾向であった.また,23年間の減少量は,4.07m(T-3),0.28m(T-4),1.91m(T-5),1.58m(T-6),1.13m(T-7),0.30m(T-8).0.49m(T-9)であった.一方、T-2の地下水位の経年傾向は有意水準1%以下で有意に増加していることがわかった.以上から,黒部川扇状地における地下水位が経年的に極めて有意に減少していることを明らかにした.その傾向は全域にわたっており,特に扇端部で顕著であった.消雪用水の影響を受けている三日市観測井以外は,互いに相関性が高いことを明らかにした.黒部川扇状地の地下水位に上流域の降水量変化は影響していないと考えられる.一方,黒部川水位と地下水位め関係は非常に密接であることが推察できる. 2度実施した同時流量観測の結果,豊水期と渇水期で失水量が大きく異なるこがわかった.平成22年度に実施した佃CPを用いた同時流量観測手法は,非常に高い精度で失水量を求めることができる.本手法は既往にない手法であり,極めて重要な意義がある.平成23年度は回数を増やし,季節変化を捉える.
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Research Products
(3 results)