2012 Fiscal Year Annual Research Report
亜熱帯島嶼観光地域における生活者参加型渇水リスクマネジメントに関する研究
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22760398
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
神谷 大介 琉球大学, 工学部, 助教 (30363659)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 渇水リスク / 生活者参加 |
Research Abstract |
本研究は亜熱帯島嶼観光地域であり、水資源に乏しい地域として沖縄島を対象とし、生活者参加型の水資源・水供給計画ならびに渇水リスクマネジメントを1つの計画システムとして提示することを目的としている。このため、観光地域の水需要予測、気候変動による降水特性の変化を考慮した渇水リスク評価、ハードとソフトによるリスク軽減のための計画代替案の作成とその効果の評価、地域での実行可能性分析(費用負担・節水への協力行動)を行う。そして、島嶼社会システムにおける環境容量という概念の下で、地域活動の適正化に関する計画論を展開する。 1.水需要予測モデルの構築と水需給バランスの評価:人口増加や観光客数の変化、その他産業構造の変化を考慮した水需要予測を行った。これより沖縄島においては生活用水量においても需要増が見込まれた。また、地域気候モデル(RCM20 A2シナリオ)等による降水特性の変化を考慮することにより、水需給バランス(給水制限の可能性)を評価した。この結果、海水淡水化施設をフル稼働させても給水制限を回避できない状況が生起しうることを示した。 2.計画代替案の作成と評価:雨水タンク設置や節水機器の普及による水道水使用量の減少量の明確化を行った。さらに、雨水タンクの公共施設等での使用状況とその効果、中水道利用による効果、海水淡水化施設に関する費用等、既往研究や既存施設資料等のレビューにより計画代替案の作成を行うとともに、これらの代替案およびその組み合わせに対してリスク軽減効果を明らかにした。 3.生活者の態度変容:節水行動の背景には、情報への接触、節水態度、行動規範・評価という3つの潜在変数が存在することを明らかにした。また、定量的なリスクコミュニケーションの有効性を示した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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