2012 Fiscal Year Annual Research Report
再生材料を複合混合したコンクリートの強度・耐久特性と高機能化を指向した最適調合
Project/Area Number |
22760424
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Research Institution | The University of Kitakyushu |
Principal Investigator |
高巣 幸二 北九州市立大学, 国際環境工学部, 准教授 (60336948)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 再生骨材 / エコセメント / フライアッシュ / 外割混合 / 高強度 / 耐久性 / アルカリ骨材反応 / 最適調合 |
Research Abstract |
普通ポルトランドセメント,フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を含有する三成分系コンクリートの特性を明らかにすることを目的とし,モルタル供試体を用いた圧縮強度試験を実施して三成分系コンクリートの強度特性を確認すると共に,CO2排出量を算定し三成分系コンクリートの環境性能を評価した。さらに,品質の異なる再生粗骨材と再生細骨材の混合組合せを考慮した時のコンクリートの特性を明らかにすることを目的として,強度特性や乾燥収縮特性を実験によって確認した。 その結果,三成分系コンクリートにおいて,フライアッシュおよび高炉スラグ微粉末を外割混合した場合,W/C=45%シリーズでは混和材の構成割合による圧縮強度の変化が小さいのに対し,W/C=30%シリーズは高炉スラグ微粉末の割合が多くなるほど圧縮強度が高くなった。さらに,混和材を混合させた調合は水粉体比が小さいため,混和材無混合の調合より変形能力の増加を示し,混和材の混入量の増加に伴い最大応力度の上昇に伴う変形能力の低下が軽減された。いずれの調合においても,圧縮強度が大きくなるほどCO2排出量が増大することを示し,三成分系コンクリートを使用することで,CO2排出量のリデュースを図ることができる。 再生骨材を混合したコンクリートは普通骨材を使用したコンクリートよりも圧縮強度が低下する。この強度低下は再生粗骨材よりも再生細骨材による影響が大きくなった。再生骨材を使用することによってコンクリートの乾燥収縮率は増大し,再生粗骨材の品質による乾燥収縮率への影響は少ないが,再生細骨材の品質による乾燥収縮率への影響は大きいことが確認され,低品質再生細骨材を使用するとさらなる乾燥収縮率の増大につながることが確認できた。従って,再生材料コンクリートの最適調合は,再生細骨材の品質と使用量を適切に調整する必要があることが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(17 results)