2012 Fiscal Year Annual Research Report
伝統的木造住宅における開口部を有する軸組の評価方法の確立
Project/Area Number |
22760429
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Research Institution | Akashi National College of Technology |
Principal Investigator |
荘所 直哉 明石工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (50413810)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 建築構造 / 構造設計 / 木質構造 / 伝統的木造住宅 / 垂壁付き独立柱 |
Research Abstract |
本研究は伝統的木造住宅の垂壁を含む開口部を有する軸組を研究対象としている。この軸組を構造力学的に矛盾点がなく,すべての耐震要素を考慮したモデルにより,その荷重-せん断変形角関係の評価方法を確立することを本研究の目的としている。 本年度は,前年度に実験を実施した垂壁付き独立柱を組み合わせた垂壁付き構面の面内せん断実験を実施した。試験体は柱-差鴨居接合部が鼻栓とし,垂壁はラスボード+漆喰および構成要素がない場合(軸組のみ)とした。それらの実験結果から各組合せの試験体の破壊性状や性能を把握することができた。 昨年度の垂壁付き独立柱の実験結果を分析した。その結果,試験体全体で負担している耐力に対する垂壁が負担している耐力は,垂壁の仕様がラスボード+漆喰の場合は変形角が小さい段階から負担していること,土壁の場合は変形角が小さい段階では負担していないことが分かった(約1/50rad.まで)。また,変形が増大するに従い垂壁の耐力負担割合は増加することが分かった。 また,垂壁付き独立柱の力学モデルを考案して荷重-せん断変形角が得られる評価式を導出して改良を行っている。主には柱-差鴨居接合部のモーメント抵抗を考慮するモデルの改良を行っている。垂壁の面内せん断変形と柱-差鴨居接合部の回転変形に相関があるため逐次計算を行うモデルを構築している。このモデルによる結果と実験結果で比較を行い,実用上問題とならない評価結果を得られつつある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)