2012 Fiscal Year Annual Research Report
小学校における教育力の展開に対応した教員スペース計画に関する研究
Project/Area Number |
22760451
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Research Institution | Toyo University |
Principal Investigator |
菅原 麻衣子 東洋大学, ライフデザイン学部, 准教授 (90361790)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 公立小学校 / 学校施設 / 教員 / 教育力 / 空間機能 / 空間配置 |
Research Abstract |
本研究では、学校規模(各学校において教員同士の集団形成やまとまりやすさに影響を及ぼす教員数)に応じて、誰(一般教員・専科教員や校長・教頭等の管理職といった職務の違い)が、何を目的(自身の指導力の発揮・向上、児童・保護者・地域住民・教員同士の信頼関係構築等)とした行為を行うことができる空間(空間機能)を、どこに(空間配置)どれだけ(面積)備えることが必要かを追究することを目的とした。これにより従来の学校施設計画に一石を投じる教員空間計画指針を示すことを目指した。 研究成果として、教職員の立場により空間利用内容に固有の特徴が捉えられ、従来の拠点空間である職員室についても利用の位置づけが異なることが求められた。中でも一般教員個人の執務空間について、職員室と普通教室との関係性の再考、またそれらの空間以外に利用が広がる他諸室の機能について整理・検討が必要である。さらに施設全体課題として、休養空間の新たな形態の追究、一般教員の利用を中心とした共同執務空間の充実化が重要である。 具体的には、[学級担任の個人執務拠点]のうち普通教室周りについて、収納や教室の付属的な空間にとどめず専用的な執務スペースに相応しい広さや教室との位置関係を充分考慮する必要がある。[職員室]は、従来のいわゆる一室型の空間ではなく、共同執務や学外者対応の機能をより追求した、教員全体の共有空間計画が求められる。担任・専科教員の[共同執務空間]は、教員同士の学び合いや連携体制を図る上でも重要な空間である。共同執務および他の複数行為で利用可能となる、設えや諸室の位置関係の工夫が求められる。さらに閉鎖性も重要な計画要素の一つである。[休養空間]として歓談・休憩の場は、職員室と隣接しながらも視線や音がある一定程度遮られる空間が、実際の利用を生み出すと考えられる。また教員の健康を支えうる場の確保も重要な視点である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(1 results)