2011 Fiscal Year Annual Research Report
旧軍用地が東京及び横須賀の戦後都市づくりに果たした役割に関する研究
Project/Area Number |
22760453
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
今村 洋一 新潟大学, 自然科学系, 助教 (00568404)
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Keywords | 都市・地域計画 / 都市計画史 / 都市史 |
Research Abstract |
本研究では、横須賀については、(1)終戦直後の旧軍用財産転用計画、(2)旧軍港市転換計画と1970年代半ばにおける旧軍用地の転用実態、東京については、(3)戦災復興期の公園緑地計画に対する旧軍用地の影響を明らかにした。具体的には次の通り。 終戦直後、横須賀市内の旧軍用財産の転用を主目的に作成された計画に焦点を当てた。具体的には、横須賀市が作成・公表した「横須賀市更生対策要項」、この市更生要項を旧軍用財産の転用に主眼を置いて発展させたと思われる「横須賀市更生総合計画説明書」、大蔵省国有財産部が作成した「横須賀市所在旧陸海軍主要施設転用計画案」について、それぞれの計画内容及び特徴を明らかにしたさらに、個別の旧軍用財産の具体的な転用案を比較し、立場の異なる市と国の計画の間に、どれほどの整合あるいは齟齬が見られたのかを明らかにした。 横須賀市を対象に、転換計画作成前の旧軍用地転用状況を概観したうえで、横須賀市転換事業計画における旧軍用地の位置付けを明らかにし、さらに旧軍用地転用がほぼ終了したとされる1970年代半ばの転用実態を明らかにした。 帝都復興計画、東京緑地計画によって、戦前の公園緑地計画における軍用地の位置づけを整理したうえで、戦災復興緑地計画での旧軍用地の位置づけ、さらに1950年の特別都市計画、1957年の全面改定計画での見直し状況を分析し、戦災復興期における東京の公園緑地計画に対する旧軍用地の影響を明らかにした。
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Current Status of Research Progress |
Reason
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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