2010 Fiscal Year Annual Research Report
ローカル・リソースの集束による地域主義的まちづくり手法の展開
Project/Area Number |
22760475
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Research Institution | Kanazawa Institute of Technology |
Principal Investigator |
内田 奈芳美 金沢工業大学, 環境・建築学部, 講師 (10424798)
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Keywords | まちづくり / 地域主義 / 地域資源 |
Research Abstract |
本研究では、都市が市場のみに翻弄されず、限られたローカル・リソースを集束することでリスクを分散し、持続的な地域主義のまちづくりを行うことができるシステムを明らかにすることを目的とする。本研究でローカル・リソースとは、次のようなものを含むと定義する。第一にローカルの資金(官民)、第二にローカルの人材(属人的な記憶や技術を含む)、第三にローカル的空間資源である。これらの三つのリソースを地域内でバランスよく束ね、持続的なまちづくりを担保するための方法論を構築する。本年度は、まず論の全体像を明確にするために、リソースを活用したまちづくり事例を集積し、評価軸を策定して分析した。これは、共著である「まちづくり市民事業」および、まちづくりの専門誌である季刊まちづくりで「地域マネジメントを支える資金調達手法とマネジメント圏域の形成」の論として発表した。また、これらの分析を更に深めるために、シアトル市のPublic Development Authority、及びニューヨークの事例調査を行った。調査結果は、共著内で発表した。 さらに、具体的な地域に入り、事例のアクション・スタディを行った。金沢市・高岡市において、地方中心市街地内での限定されたリソースの実態についての調査を行い、また、中野区での大規模公共事業に伴う資本流入とまちづくりにおいて、まちづくりの実践へ参加し、調査を行った。 これらの背景の異なるまちづくりを比較することによって、評価軸をさらに強化させ、論として構築していくことで、リソースを束ねたまちづくりの展開の方法論を明確にしていく。
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