2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22760496
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Research Institution | Nara National Research Institute for Cultural Properties |
Principal Investigator |
海野 聡 独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部, 研究員 (00568157)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 奈良時代 / 中央と地方 / 出土建築部材 |
Research Abstract |
独自の研究手法として、現存建物に発掘史料・文献史料を加えた3方向からアプローチした。これらの発掘史料・文献史料に対して、新たに建築史学の視点を導入した。発掘史料:発掘報告書を中心に、発掘史料の建築学的見地からの読み取りと出土部材の調査によって、具体的な建物の形、構造、構法などの技術自体を考察した。文献史料:建物の造営状況、建物の使われ方、技術の伝播、さらには人や社会など建物を取り巻く状況、などを文献史料から読み取った。中央における発掘史料については、奈良文化財研究所における成果および遺構を中心に検討した。 これらをもととした本研究の成果は主に以下の3点である。 ・中央と地方における造営体制を解明した。・発掘遺構を通して、上部構造と地方建築の特徴を明らかとした。・出土部材をもとに、建築部材の転用および木材のライフサイクルを検討した。これらの成果は奈良時代に於ける建築を取り巻く状況を示しており、技術の伝播や継承といった問題を解明するための基礎的な研究と位置付けられる。詳細は研究業績を参考にされたい。
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Current Status of Research Progress |
Reason
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度が最終年度であるため、記入しない。
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