2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22760579
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
酒井 幹夫 東京大学, 大学院・工学系研究科, 准教授 (00391342)
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Keywords | 離散要素法 / DEM-CFD法 / 固気混相流 / 固体-流体連成問題 / 大規模解析 / スケール則 |
Research Abstract |
離散要素法は、粉体が係わる諸現象の解明に用いられてきたが、計算負荷が大きいため、計算粒子数は数十万個程度であり、小規模な体系しか適用されなかった。DEMは産業界のような10億個超の粒子を処理するような大規模体系への適用が困難であった。現在、DEMの大規模解析手法の開発が望まれている。本研究では、申請者がDEMの大規模解析手法として開発したDEM粗視化モデルを固気混相流の典型的な体系に応用し、その妥当性を検証する。DEM粗視化モデルをDEMの大規模解析手法として確立することを目的とする。 固気混相流体系の検証実験を行うにあたり、流動層実験装置を新たに導入した。粉体は、GeldartA、BおよびDの細粒子および粗粒子を対象とした。スピードカメラを用いて、粉体層高などの検証データを取得した。さらに圧力センサを用いて最小流動化速度を取得した。また、3次元DEM-CFD法解析コードを開発するとともに、これにDEM粗視化モデルを導入した。GeldartA、BおよびDの細粒子および粗粒子で構成される流動層をDEM粗視化モデルを導入したDEM-CFD法で3次元数値解析を実行した。実験より得られた粉体層高、最小流動化速度などについて解析結果と比較し、その妥当性を検証した。さらに、粗視化率をパラメータとした解析を行い、粗視化率の上限を検討した。
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Research Products
(5 results)