2012 Fiscal Year Annual Research Report
地殻内流体による貴金属及びレアメタル元素の濃集メカニズム
Project/Area Number |
22760650
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高橋 亮平 秋田大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (10396286)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 地殻内流体 / 熱水鉱床 / 浅熱水性金鉱床 / 貴金属・レアメタル / カムチャツカ / 南薩型金鉱床 / 東南アジア / 安定同位体 |
Research Abstract |
貴金属及びレアメタル元素の濃集をもたらす地殻内の物質循環メカニズム解明のため、関連するプロジェクトを含めて、国内・鹿児島県の金鉱山および周辺の鉱徴地、タイ・中北部の浅熱水性金鉱床、フィリピン・ミンダナオ島の金鉱床探査地域において、地質調査を行った。これらの地域から採取した岩石試料、及び、過年度にロシア・カムチャツカ半島の中央部の鉱床区から採取した岩石試料を用いた室内実験を行った。 鹿児島県の南薩型金鉱床の研究に関して、赤石鉱山・春日鉱山、園見岳で珪化岩及び含金珪化岩の鉱石を採取し、室内実験として、黄鉄鉱中に含まれる金含有量の測定をLA-ICP-MSを用いて定量分析を行い、一部の黄鉄鉱粒子から微量の金の含有が確認された。現在、カムチャツカ半島で探鉱が行われているOganchinskoe鉱床の鉱石試料について、地表露頭及び試錐コアの石英脈の薄片観察、流体包有物研究、胚胎母岩の熱水変質の薄片観察、脈石鉱物及び硫化物の酸素・硫黄同位体分析等を行った。流体包有物の研究からは、熱水の沸騰と鉱化作用の関連性を示唆する結果が得られている。 これまで現地調査、室内実験を行ってきた①カムチャツカ半島中央部に位置する金鉱床の鉱床形成条件に関わる研究(鉱化段階区分、流体包有物マイクロサーモメトリー等)、②鹿児島県・南薩型金鉱床の鉱化作用と安定同位体の研究(2件)について、H24年度中に論文投稿を行ったほか、関連するプロジェクトである③インドネシア・ジャワ島の金鉱徴地の鉱化作用の記載に関わる研究について、論文投稿中である。これらの研究成果の一部をオーストラリア・ブリスベーンで行われた国際地質学会(34th IGC)、及び、国内の関連分野の学会で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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[Journal Article] Ore-forming ages and sulfur isotope study of hydrothermal deposits in Kamchatka, Russia2013
Author(s)
Takahashi, R., Matsueda, H., Okrugin, V. M., Shikazono, N., Ono, S., Imai, A., Andreeva, E. D., Watanabe, K.
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Journal Title
Resource Geology
Volume: 63
Pages: 210-223
DOI
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