2012 Fiscal Year Annual Research Report
高βヘリオトロン核融合炉を想定したMHD不安定性に与える3次元効果の検証
Project/Area Number |
22760661
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Research Institution | National Institute for Fusion Science |
Principal Investigator |
成嶋 吉朗 核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 助教 (40332184)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 磁気島 / ヘリオトロン / 核融合 / 電磁流体力学 |
Research Abstract |
ヘリオトロンプラズマにおける磁気島のダイナミクスとポロイダルフローとの相関について、平成22年度から平成23年度までに得られた実験データおよび構築された理論モデルに関するまとめを行った。外部摂動磁場と内部電流による電磁トルクとポロイダルフローと粘性および磁気島幅による粘性トルクとのバランスで記述される理論モデルにおいて、磁場配位由来のパラメータに関する依存性を明らかにすることを目的に、種々の平衡磁場配位における磁気島のダイナミクスを観測した。その際、放電中に外部摂動磁場を変化させ、磁気島遷移の閾値の違いを観測した。その閾値は磁場配位によって異なり、現象論的には電磁流体力学的に不安定な配位ほどその閾値が低く、安定な配位ほど高いことが分かった。すなわち、電磁流体力学的に安定な配位のほうがより小さい外部摂動磁場で磁気島が発生しやすいことが分かった。さらに、同じ平衡磁場配位において、外部摂動磁場を放電中に増加させた場合と減少させた場合で、磁気島遷移の閾値が異なる履歴現象が観測された。その履歴現象は、電磁流体力学的に不安定な配位ほど履歴現象が顕著に表れ(その閾値の差が大きい)、電磁流体力学的に安定な配位では履歴現象が弱い(閾値の差が小さい)ことが分かった。前述した電磁トルクと粘性トルクのバランス関係に加え、磁力線の曲率や粘性の磁場配位依存性に着目した研究を持続している。これらの結果は、第39回プラズマ物理に関する欧州会議(ストックホルム)及び第17回MHD安定制御のためのワークショップ(ニューヨーク)の国際会議で発表された。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] Response of magnetic island to resonant magnetic perturbation in LHD2012
Author(s)
Y.Narushima, S.Sakakibara, F.Castejon, K.Y.Watanabe, M.Yoshinuma, H.Funaba, S.Ohdachi, Y.Suzuki, S.Nishimura, T.Estrada, F.Medina, D.Lopez-Bruna, M.Yokoyama, K.Ida, et.al.
Organizer
39th European Physical Society Conference on Plasma Physics / 16th International Congress on Plasma Physics
Place of Presentation
スウェーデン ストックホルム
Year and Date
20120702-20120706
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