2011 Fiscal Year Annual Research Report
高等植物のノンコーディングRNAの代謝と遺伝子発現の制御
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22770047
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
星野 敦 基礎生物学研究所, 多様性生物学研究室, 助教 (80312205)
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Keywords | ノンコーディングRNA / siRNA / 遺伝子発現調節 / アサガオ |
Research Abstract |
本研究は、高等植物におけるノンコーディングRNAの動態と遺伝子発現の制御機構を解明するために、siRNAによる花色遺伝子の発現抑制が関与するアサガオの模様形成機構を明らかにすることを目的とする。 アサガオの「吹雪」と「車絞」は全く異なる模様であるが、アントシアニン色素生合成系のDFR-B遺伝子に生じた同一の優性変異が関与している。白い花弁細胞ではsiRNAを介したRNAサイレンシングによりDFR-B遺伝子が発現抑制されている。そこで、DFR-B遺伝子に由来するsiRNAを解析するために、花弁の着色細胞と白い細胞を分けてサンプリングし、それぞれに蓄積するsiRNAの塩基配列を次世代シークエンサーにより網羅的に決定した。その結果、着色細胞に比べて白い細胞ではDFR-B遺伝子に由来する21-24塩基のsiRNAが多く蓄積していることが明らかになった。また、吹雪と車絞りでは、蓄積するsiRNAのサイズの分布が異なることも明らかになった。siRNAは、その塩基配列の長さにより役割が異なることが知られており、このサイズの違いが2つの模様の違いに関与する可能性が示唆された。 また、将来的に模様のパターンに影響する遺伝子座を同定するために必要な交配系統を作出し、標準系統のゲノム情報の整備も行った。ゲノム情報の整備は新学術領域研究「ゲノム支援」の協力を得て、アサガオ・ゲノムのドラフト配列の決定を試みた。ソレクサとロシュの次世代シークエンサーでショットガンシークエンス行い、23,424のBACクローンについて末端配列を決定した。これらの配列を計算機でつなぎ合わせるハイブリッド・アセンブルも開始した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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