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2010 Fiscal Year Annual Research Report

トビハゼを用いた魚類海馬の行動学的・形態学的探索

Research Project

Project/Area Number 22770056
Research InstitutionHiroshima University

Principal Investigator

椋田 崇生  広島大学, 大学院・総合科学研究科, 助教 (60346335)

Keywords脳・神経 / 認知科学 / 解剖学
Research Abstract

本研究は、トビハゼを用いて、魚類の空間記憶を担う脳領域を非破壊的に同定することを目的としている。トビハゼを用いた脳科学的研究はほとんどないので、本年度は、空間記憶を担うと考えられる前脳領域の詳細な脳地図を作成し、また一方で、トビハゼを用いた空間記憶の実験に最適な課題を確立・実施することを予定していた。
脳地図に関しては、ニッスル染色による境域区分を基本として、カテコールアミン含有ニューロンとアセチルコリン含有ニューロンを免疫組織化学的に同定し、脳地図にその局在を書き加えた。視覚的に空間を認識するためには、トビハゼが自らの左右を識別できる必要があるので、左右識別課題を実施した。トビハゼは淡水よりも希釈海水を好む。遮蔽したアリーナ内の左側に希釈海水入りのシャーレ、右側に淡水入りのシャーレを置き、5回の探索をさせた。
その後、両方のシャーレを空にして、トビハゼが左側のシャーレを選択するか否かをテストした。ほとんどのトビハゼは左側を選択したので、自らの左右を識別できると考えられる。次に、彼らが複数の物体を見分け、個々の物体を記憶できるか否かを調べるために、物体記憶課題を実施した。4つの物体を円形アリーナの周りに配して目印とし、ひとつの目印の前に希釈海水入りシャーレ、残りの3つの目印の前には淡水入りシャーレを置いてトビハゼに探索させた。4回の探索後、全てのシャーレを空にしてテストを行った。トビハゼの多くは希釈海水の入っていたシャーレを選択したので、トビハゼは物体を見分け、記憶することができると考えられる。そこで、これらの目印の間にシャーレを置き、ひとつを希釈海水入りシャーレ、残りを淡水入りシャーレにして、空間記憶課題とした。これまでに数個体に空間記憶課題を課し、記憶を認めた個体の脳を固定して神経活動依存的に発現するc-Fosタンパクの検出を試みた。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010

All Presentation (2 results)

  • [Presentation] トビハゼの空間記憶とそれに関わる脳部位2010

    • Author(s)
      椋田崇生
    • Organizer
      日本比較生理生化学会
    • Place of Presentation
      福岡市
    • Year and Date
      2010-07-19
  • [Presentation] Immunohistochemical identification of telencephalic neurons expressing c-Fos protein during learning and memory in the mudskipper2010

    • Author(s)
      Takao Mukuda
    • Organizer
      15^<th> biennial scientific meeting of the international society for comparative psychology
    • Place of Presentation
      淡路市
    • Year and Date
      2010-05-21

URL: 

Published: 2012-07-19  

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