2012 Fiscal Year Annual Research Report
小胞体出口部位ERESにおけるCOPII小胞形成機構の解析
Project/Area Number |
22770121
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
依光 朋宏 東京大学, 総合文化研究科, 助教 (00534364)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 小胞体 / 小胞輸送 / COPII小胞 / ERES |
Research Abstract |
本研究課題は小胞体膜上のCOPII小胞形成領域であるERESの形成ならびにその調節メカニズムの解析を目的としている。平成23年度に、ERES形成の重要因子であるSec16に蛍光タンパク質mOrangeを融合したSec16-mOrangeを精製し、人工脂質平面膜系への再構成に成功している。そこで平成24年度は、この再構成実験系を用いSec16の膜上への局在機構について詳細な解析を行った。Sec16-mOrangeを再構成した脂質平面膜を全反射蛍光顕微鏡システムにより観察すると、mOrangeの蛍光由来の輝点が複数観察された。この輝点は一分子のSec16で構成されるのか、もしくは複数のSec16の集合によるものかを調べるために、それぞれの輝点の退色パターンの測定を行った。輝点は複数回(少なくとも5回以上)のステップで退色していくことがわかった。この結果は複数のSec16-mOrangeが膜上で集合して輝点を形成していることを示唆する。更に輝点の蛍光輝度を測定しヒストグラムを作成すると、蛍光輝度の分布はガウシアン分布とほぼ一致した。この結果は複数のSec16-mOrangeが規則的に集合して輝点を形成していることを示唆する。以上の結果からSec16は膜上でホオオリゴマーを形成していることが示唆された。実際にSec16同士の相互作用は生化学的なプルダウン実験でも確認された。これらの結果はSec16のERES形成に関わる分子メカニズムを理解するうえで重要な意義を示すものであると考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)