2012 Fiscal Year Annual Research Report
カイコ繭色遺伝子を利用した選択的脂質輸送機構の分子基盤の解明
Project/Area Number |
22770138
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Research Institution | National Institute of Infectious Diseases |
Principal Investigator |
作道 隆 国立感染症研究所, 放射能管理室, 主任研究官 (70455393)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 選択的脂質輸送 / カロテノイド |
Research Abstract |
本研究課題は、鱗翅目昆虫のカイコ体内において、血液(体液)から絹糸産生細胞内へ脂溶性カロテノイド色素ルテインを選択的に輸送するC遺伝子と、ベータカロテンを選択的に輸送するF遺伝子の機能を培養細胞で再構成し、その再構成系を用いたキメラ遺伝子の解析等を行うことで、細胞のカロテノイド取込みの選択性が生まれる分子機構を明らかにすることを目標としている。C遺伝子は病原体の感染成立に関与することが知られているCD36遺伝子群に属する膜タンパク質Cameo2をコードすることが明らかとなっていた。F遺伝子も同じくCD36遺伝子群に属する膜タンパク質SCRB15をコードすることが示唆されていた。前年度までにF遺伝子がSCRB15をコードすることが機能的に証明された。 Cameo2の再構成については、予備的ではあるがその実験条件を前年度までに見出した。SCRB15の再構成については実験条件をまだ見出せていない。Cameo2とSCRB15の機能を忠実に再構成するには、協調的に働くことが遺伝学的に示されているある因子についての知見が重要と推測し、その因子の同定に向けた作業も行った。その因子であることが示唆される発現パターンを有する遺伝子を一つ見出した。その遺伝子はスプライシングアイソフォームを持ち、発現パターンはスプライシングアイソフォーム間で異なっていた。 本研究課題で得られた知見の一部について論文を執筆し、Journal of Lipid Research誌において発表した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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