2011 Fiscal Year Annual Research Report
生殖細胞の雄性分化を制御するRNA分子機構ーNanos2蛋白質を中心としてー
Project/Area Number |
22770169
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
鈴木 敦 横浜国立大学, 学際プロジェクト研究センター, 特任教員(助教) (60467058)
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Keywords | 生殖細胞 / RNA |
Research Abstract |
NANOS2タンパク質はマウス雄性生殖細胞に特異的に発現し、その雄性化に重要な役割を果たすRNA結合タンパク質である。その分子機構としては、CCR4-NOT deadenylation complexと結合して特定のmRNAの脱アデニル化を誘導すると考えられている。しかしながら、NANOS2タンパク質とCCR4-NOT deadenylation complexの結合の生化学的な分子機構や、その生理的意義については未だに不明である。そこで、本研究においては、まず、NANOS2タンパク質とCCR4-NOT deadenylation complexの結合様式の解析を行った。 まず、全てのCCR4-NOT脱アデニル化酵素の構成因子を大腸菌で発現させ、NANOS2タンパク質との結合の有無を解析した。その結果、CNOT1をNANOS2と直接結合する因子として同定した。また、この結合に必要なアミノ酸配列を探索したところ、NANOS2のN末10アミノ酸が必須であることが明らかとなった。 次に、CCR4-NOT脱アデニル化酵素複合体と結合出来ないNANOS2をトランスジェニックで発現させたところ、Nanos2ノックアウトマウスの表現型を全くレスキュー出来ないことが明らかになった。しかし、一方で、この変異型NANOS2は野生型NANOS2が結合するmRNAに特異的に結合出来ることから、NANOS2のRNA結合特異性はCCR4-NOT脱アデニル化酵素複合体以外の結合タンパク質が決定していることが強く示唆された。
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Research Products
(2 results)