2012 Fiscal Year Annual Research Report
脊椎動物の体幹部に前後軸の特異性をもたらす分子機構の解析
Project/Area Number |
22770208
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Research Institution | Saitama University |
Principal Investigator |
川村 哲規 埼玉大学, 理工学研究科, 講師 (10466691)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 発生 / ゼブラフィッシュ / 軸形成 / パターニング / エンハンサー |
Research Abstract |
脊椎動物の体幹部には、前後軸に沿って肋骨や四肢等、特徴的な形態がみられる。このような前後軸に沿った位置情報による違いは、発生過程において確立される特異性によってもたらされ、ショウジョウバエの遺伝学解析を端尾とした研究から、Hox遺伝子群が中心的な役割を果たすことが知られている。しかしながら、ショウジョウバエおよび脊椎動物におけるHox遺伝子群がこのようなパターンを形成し前後軸に沿ったアイデンティティーを決めていることはこれまでの多くの研究結果から支持されているが、脊椎動物の胚発生においては、この秩序だった発現パターンがどのようにして形成されるのかに関しては殆ど分かっていない。これまでに行ってきた突然変異体のひとつについて、詳細な解析をさらに進めた。また、ゼブラフィッシュで特定の遺伝子座のポジショニングを可視化できる系を構築するために、トランスジェニック魚を単離した。さらに、体節の分節性をもたらす分節時計の振り子の一端を担うゼブラフィッシュのhairy遺伝子のエンハンサー解析をすすめた結果、脊椎動物種間で発現パターンの差をもたらす候補領域が見出された。現在、そのエンハンサー領域について、さらなる解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(3 results)