2011 Fiscal Year Annual Research Report
DNAトランスポゾンをトランスに抑制する因子の同定と応用
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22780007
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
栂根 一夫 基礎生物学研究所, 多様性生物学研究室, 助教 (50343744)
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Keywords | トランスポソン / イネ / 抑制因子 / 野生イネ |
Research Abstract |
・DacによるnDart/aDartシステムの抑制機構の解析 Dac存在下でnDart1-0の脱離が抑制されているときには、aDartからの転移酵素トランスポゼースのmRNAの検出ができなかった。即ちDacによるnDart1-0の転移の抑制は、転移に必要な末端反復配列やサブターミナル領域へのトランスポゼースのアクセスの抑制ではなく、トランスポゼースタンパク質の消失が原因である。そこで Run On実験により、DacによるトランスポゼースmRNAの消失が転写の抑制なのか、転写後抑制なのかを調べたところ、転写後の抑制であることがあきらかになった。これは唯一同定されているトランスポゾンの抑制因子のMu Killerとは異なった新規の抑制機構をもっていることを示している。Dacの抑制は、分離した次世代ですぐに解除されているので、aDartをメチル化などで抑制していない可能性が高いことも示された。そこでDacの全体像を解明するために、Dacの同定に集中して解析を行うこととした。 ・Dacの同定 Dacが1因子であることを確認したので、ポジショナルクローニングを試みて、200 kbの領域に候補領域を特定できた。Dac候補領域の予備的な解析では、イネのリファレンス配列の日本晴と比較して多くのレトロトランスポゾンの挿入が確認されたが、Oryza longistaminataの全ゲノム配列の解析を試みて、Dacの同定を進めることにした。DacはaDartと短い相同性配列をもつケースを想定して、予備的な解析ではnDart/aDart類似配列の検出を行った。その結果hATファミリーの属するトランスポゾンの転移酵素を同定できたので、Dacとの関連を明らかにする予定である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(8 results)