2011 Fiscal Year Annual Research Report
NBRPコムギデータベースを利用したコムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子の解析
Project/Area Number |
22780008
|
Research Institution | Hokkaido Research Organization |
Principal Investigator |
鈴木 孝子 地方独立行政法人北海道立総合研究機構, 農業研究本部・中央農業試験場・作物開発部, 研究主任 (00462375)
|
Keywords | 育種学 / 遺伝子 / ゲノム |
Research Abstract |
1.2D染色体上のコムギ縞萎縮病抵抗性遺伝子YmMDの解析 開発したDNAマーカーを用いて、「Madsen」後代系統の圃場での発病調査と遺伝子型の調査を行った結果、DNAマーカーによる遺伝子型が「Madsen」型の系統は、圃場でもコムギ縞萎縮病に抵抗性を示した。また、開発したDNAマーカーは「Madsen」以外の抵抗性品種「ゆめちから」や「Jagger」などの後代にも適用できた。 2.新規抵抗性遺伝子座乗領域の探索 「Madsen」後代系統の圃場での発病調査と抵抗性QTLの近傍の遺伝子型の調査行った結果、Xwmc754とcfp059の両方の遺伝子型が「Madsen」型の系統はコムギ縞萎縮病に抵抗性を示した。 以上の結果より、2DL、3BSに座乗するDNAマーカーを利用して、コムギ縞萎縮病抵抗性の小麦系統を選抜することが可能となった。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
開発したDNAマーカーの有効性を検証したことに加えて、他の抵抗性遺伝資源に応用できることも確認した。
|
Strategy for Future Research Activity |
研究が当初の計画以上に進展していることから、2DL上の抵抗性遺伝子YmMDとさらに強連鎖したDNAマーカー開発を試みるとともに、3BS上の新規抵抗性遺伝子YmMD-2と強連鎖したDNAマーカーの開発も試みる。
|