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2010 Fiscal Year Annual Research Report

カンキツ果実におけるキサントフィル調節メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 22780020
Research InstitutionShizuoka University

Principal Investigator

加藤 雅也  静岡大学, 農学部, 准教授 (10432197)

Keywordsカンキツ / カロテノイド / キサントフィル / 遺伝子発現
Research Abstract

カンキツ果実は、カロテノイド含量・組成が多様である。ウンシュウミカンの砂じょう(果肉部分)では、主にβ-クリプトキサンチンを蓄積する。バレンシアオレンジの砂じょうでは、主にビオラキサンチンを蓄積する。リスボンレモンの砂じょうでは、低レベルのカロテノイドが蓄積する。本研究では、カロテノイド含量・組成の異なる上記カンキツ3種の砂じょうを培養し、カロテノイド含量・組成ならびにカロテノイド関連遺伝子の発現に対する植物ホルモン(アブシジン酸、ジベレリン)および水分ストレス(スクロース、マンニトール)処理の影響を調査した。カンキツ培養砂じょうにアブシジン酸処理により、3種いずれもカロテノイド関連遺伝子の発現は増大する傾向を示したが、カロテノイド含量に顕著な変動は認められなかった。これは、カロテノイド生合成に関わる遺伝子の発現上昇と同時に、カロテノイドの分解に関わる遺伝子の発現が顕著に増大したためであると考えられた。ジベレリン処理により、3種いずれもカロテノイド関連遺伝子の発現は減少する傾向を示し、カロテノイド含量も減少した。また、スクロースおよびマンニトール処理により、3種いずれもカロテノイド関連遺伝子の発現は顕著に増大する傾向を示し、カロテノイド含量は急速に増大した。特に、マンニトールを6%処理した培養6週のウンシュウミカンの砂じょうでは、マンニトールを処理しないものと比較して、β-クリプトキサンチン含量が約7倍に増大した。以上の結果から、アブシジン酸、ジベレリンなどの植物ホルモンやスクロースおよびマンニトールによる水分ストレスは、カンキツ果実の成熟過程におけるカロテノイド、特に、キサントフィル含量・組成の調節において重要な役割を果していることが示唆された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] カンキツ培養砂じょうにおけるカロテノイド関連遺伝子の発現に及ぼすLEDによる光照射ならびに植物ホルモンの影響2010

    • Author(s)
      張嵐翠, ら
    • Organizer
      園芸学会平成22年度秋季大会
    • Place of Presentation
      大分大学(大分県)
    • Year and Date
      2010-09-20

URL: 

Published: 2012-07-19  

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