2010 Fiscal Year Annual Research Report
身近な森林の短期的・継続的なストレスコーピング機能の解明とその高度発揮方策の提言
Project/Area Number |
22780032
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Research Institution | Forestry and Forest Products Research Institute |
Principal Investigator |
高山 範理 独立行政法人森林総合研究所, 森林管理研究領域, 主任研究員 (70353753)
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Keywords | 身近な森林 / ストレスコーピング / 森林浴 / 短期的効果 / 長期的効果 |
Research Abstract |
本研究では、日常的なストレス対処方略(コーピング)に資する装置として身近な森林を捉え、現地実験およびアンケート調査によって、身近な森林環境における(1)短期的および(2)継続的なストレス低減効果を明らかにする。また、同時に、オーソライズされた調査票を用いて、全被験者の日常的な■生活習慣、■レジリエンス(回復性)、■QOL(生活の質)、■エフィカシー(効力感)、■コヒアレンス(首尾一貫感覚)等のコーピング指標を調べる。さらに、継続的なストレス低減効果と各コーピング指標との関係を分析することで、日常生活の延長線上において、身近な森林における森林浴が(3)人々の心理的な平穏の維持や改善に与える機序(ストレスコーピング機能)について解明するとともに、(4)ストレス低減効果のさらなる高度発揮を可能とする活用プログラムおよび空間整備の方略について提言を行うことである。 H22年度は文献収集、調査票の作成、購入など実験調査の準備を行う。さらにストレス低減効果を調べるために、数十名の被験者に、都市近郊にある身近な森林にてPOMSを用いた森林浴実験(森林浴前後の比較)を実施し、短期的な心理的ストレス低減効果を測定するのが目的であった。 研究を進めた結果、予定通りに、文献収集、調査票の作成、購入など実験調査の準備は終了した。また、30名の被験者に対して、短期的なストレスコーピング効果を調べるための調査を実施したので、順次分析していく予定である。
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Research Products
(3 results)