2012 Fiscal Year Annual Research Report
トビイロウンカの相変異の誘導に関わる遺伝子の探索と機能解析
Project/Area Number |
22780050
|
Research Institution | National Institute of Agrobiological Sciences |
Principal Investigator |
小林 徹也 独立行政法人農業生物資源研究所, その他部局等, 研究員 (90355321)
|
Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | トビイロウンカ / 相変異 / 翅型 / マイクロアレイ |
Research Abstract |
昨年度までに得られたマイクロアレイの結果をもとに、トビイロウンカの異なる翅型を発現する飼育条件下で発現に差のある遺伝子の機能の検討を行った。マイクロアレイのデータから3倍以上発現量に差があり、またその差が統計的にであった6種類の遺伝子についてRNAiによる発現抑制の実験を行った。3齢幼虫20~80個体に2本鎖RNAの溶液を注射し、そのまま飼育して成虫時の翅型を記録した。3反復の実験を行ったが、注射によって翅型が変化したと思われる遺伝子はなかった。配列と機能から特に有望と思われた1遺伝子についてはさらに97個体について注射し、コントロール48個体と翅型の出現率を比較したが、やはり翅型の出現率その他表現型に差はなかった。 RNAiの実施に当たり、現在までに実績のある直接注射法以外に、2本鎖RNAの溶液をトビイロウンカに吸汁させて遺伝子発現を抑制させるfeeding RNAiを試した。Laccase2遺伝子の2本鎖RNAをさまざまな濃度に溶解した液を吸汁させたが、体色の着色が抑制された個体は現れなかった。2本鎖RNAの溶液にショ糖を混ぜても結果は同様であった。コントールとして用いた直接注射法は高い確率で体色の着色が抑制されたことから、feeding RNAiは本種では実用的ではないと考えられた。 今後はマイクロアレイデータの再解析を行い、翅型制御に関わる可能性のある候補遺伝子をさらに検討する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
|