2012 Fiscal Year Annual Research Report
乾田化水田土壌のグライ層の出現深度予測モデルの開発
Project/Area Number |
22780058
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Research Institution | National Institute for Agro-Environmental Sciences |
Principal Investigator |
高田 裕介 独立行政法人農業環境技術研究所, 農業環境インベントリーセンター, 任期付研究員 (70462512)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 水田土壌図 / 土壌分類 / グライ層 / 空間統計 / 乾田化 |
Research Abstract |
水田土壌図が整備された70年代より土地改良等に伴う乾田化が進み、水田土壌の分類を決定付ける重要な特徴であるグライ層の深度が徐々に低下している。しかし、グライ層深度の低下を予測するモデルの開発はされておらず、水田土壌図の更新は行われていない。そこで本研究では、 (1)土地改良に伴うグライ層の深度の変化を予測するモデルの開発、(2)上記予測モデル用いた新たな水田土壌図の作図を福井県において試みる。 グライ層深度の変化を予測するモデルを構築するため、農林水産省が行った土壌環境基礎調査から、福井県のグライ土で5年毎に行われていた土壌断面調査(83地点)の結果を解析した。その結果、グライ層深度の平均低下速度は年間1.1cmであったが、暗渠排水や用排水分離の有無、土性区分および作物の作付体系との間に有意な関係性はなかった。そこで調査地点を谷津田とその他の低地に分けて解析した結果、グライ層深度の年平均低下速度は谷津田で0.28㎝、他の低地で1.31㎝となり、谷津田で有意に低かった。この関係性を基に、福井県の水田土壌図が作成された1975年から20年間でのグライ層深度の変化を予測した。このグライ層深度予測の精度評価を行うため、1995年-2000年にかけて福井県が作成した土壌断面調査データベースを用いた(834地点)。その結果、グライ層深度の平均予測誤差は23cm となり、グライ層の低下速度を過剰に速く推定していた。そこで予測誤差の空間依存性を解析して誤差分布図を作成して、グライ層深度予測図の補正を行ったところ、予測精度は40%程度上昇した。構築したモデルを用いて、福井県の新たな水田土壌図を作成した結果、グライ層が表層下30cm以内から現れる強グライ土が30%程度減少し、グライ層が表層下30cm~80cmの間に現れるグライ土およびグライ層をもたない灰色低地土に変化していると予測した。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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