2010 Fiscal Year Annual Research Report
キチン質の直接糖化に相乗効果をもたらす酵素及び因子の探索
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22780097
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Research Institution | Ichinoseki National College of Technology |
Principal Investigator |
中川 裕子 一関工業高等専門学校, 物質化学工学科, 助教 (70435577)
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Keywords | キチン質 / キチン分解酵素 / 相乗効果 / 直接分解 / 組換え酵素 / Streptomyces |
Research Abstract |
1)カニ殻を炭素源にした際のStreptomyces griseusから単離したRNAを材料に、Real-time PCRを行い、発現誘導される酵素を同定した。また、同培養条件で分泌されるメジャーなタンパクが、上記Real-time PCRで絞り込んだものと一致していることを明らかにした。候補のキチナーゼ、及びプロテアーゼ、キチン結合タンパクを絞り込んだ。 2)候補酵素を大腸菌で発現させるためのベクター作成を終了した。組み換えタンパクの発現に成功したものに関して、精製条件を検討している。これまでに大腸菌によるキチナーゼ2種及びプロテアーゼ1種の発現に成功したが、これらの酵素は不溶性になってしまい、活性を持った形での精製が難しかった。発現系を変えたものを作成したが、大部分が不溶性画分に発現するのは変わらなかったため、若干可溶性画分に出てくる組換えタンパクの精製を試みている。さらに、大腸菌以外での発現用ベクターを作成中である。また、絞り込んだキチン結合タンパク4種のうち1種は可溶性画分に発現が認められ、精製法も確立したため、機能解析を進めている。 3)カニ殻に対する相乗効果を調べる。効果的な組み合わせ、割合を明らかにする。 組換えタンパクの相乗効果に関しては、精製法を確立した後に調べる。
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Research Products
(5 results)
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[Journal Article] Development of innovative technologies to decrease the environmental burdens associated with using chitin as a biomass resource : mechanochemical grinding and enzymatic degradation2011
Author(s)
Yuko S.Nakagawa, Yasuhiro Oyama, Nobuko Kon, Mitsuru Nikaido, Koichi Tanno, Jun Kogawa, Shoji Inomata, Ayano Masui, Akihiro Yamamura, Mitsuaki Kawaguchi, Yoshiharu Matahira, Kazuhide Totani
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Journal Title
Carbohydrate polymers
Volume: 83
Pages: 1843-1849
Peer Reviewed
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