2011 Fiscal Year Annual Research Report
ビタミン候補物質ピロロキノリンキノン(PQQ)と結合する蛋白質の同定と機能解析
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22780124
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
赤川 貢 大阪府立大学, 生命環境科学研究科(系), 助教 (70405356)
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Keywords | ピロロキノリンキノン / ビタミン / 酸化還元補酵素 / キノン / 機能性食品因子 |
Research Abstract |
ピロロキノリンキノン (PQQ) は、ビタミンの候補物質として挙げられるとともに、我々の健康の増進に貢献する有望な機能性食品因子であると考えられている。しかし、PQQが相互作用することによって機能発現する細胞蛋白質は未だ発見されていない。本研究は、細胞中からPQQ結合蛋白質を同定し、その機能およびPQQの作用を調べることによりPQQがビタミンである可能性を探るとともに、PQQの持つ生理作用の作用機序を解明することが目的である。 本研究では、PQQ結合蛋白質を同定するためPQQアフィニティービーズと抗PQQポリクローナル抗体を作製し、PQQ結合蛋白質の探索を行った。PQQによる細胞増殖促進作用が報告されているマウス由来のNIH3T3線維芽細胞の細胞溶解液とPQQアフィニティービーズおよび抗PQQポリクローナル抗体をインキュベートしてアフィニティーを持つ蛋白質の分離を行った。アフィニティービーズおよび抗体に結合した蛋白質をSDS-PAGEで分離し、トリプシンによるゲル内消化を行った後、MALDI-TOF MSによって解析した。その結果、myosinやactinなどの細胞骨格タンパク質、HSPファミリータンパク質、炭水化物代謝酵素であるaldose reductase、解糖系酵素であるpyruvate kinase、伸長因子であるelongation factor-2を同定することができた。また、抗PQQポリクローナル抗体を用いたNIH3T3線維芽細胞の免疫蛍光染色によってPQQの細胞内への蓄積を初めて明らかにすることができた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
23年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(9 results)