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2011 Fiscal Year Annual Research Report

魚類の粘膜免疫系におけるケモカインの役割

Research Project

Project/Area Number 22780172
Research InstitutionFukui Prefectural University

Principal Investigator

末武 弘章  福井県立大学, 海洋生物資源学部, 准教授 (00334326)

Keywords魚 / 免疫 / ケモカイン / 粘膜
Research Abstract

魚類は皮膚が環境水と接しており、病原体侵入の最前線である。また哺乳類とは異なり皮膚が角質化していないため、物理的に脆弱である。このような魚類の皮膚には免疫システムが発達していることが想定される。事実皮膚には、たくさんの免疫細胞が集積していることを申請者は明らかにした。さらに、免疫細胞の誘引、集積に関与するケモカインのうち、我々がCCL27/28と名付けたものが体表特異的に発現しており、その産生細胞が表皮細胞であることをこれまでに明らかにした。本年度は以下の実験を行った。
1、ケモカイン受容体CCR10の発現
系統樹解析とシンテニー解析からCCL27/28の受容体であると考えられるCCR10の遺伝子も同定した。
まず、CCR10遺伝子の発現パターンを様々な組織で調べたところ、リガンドであると想定されるCCL27/28と同じく、皮膚、腸、鰓で発現が確認できた。哺乳類のCCL27やCCL28と同様にCCL27/28の受容体である可能性が高まった。さらに、魚類の二次リンパ器官である脾臓においても発現が確認された。
2、組換えCCR10の作製
マウスのリンパ球細胞株にトラフグCCR10遺伝子を導入し、細胞表面に発現することを確認した。このことは、魚類CCR10が細胞表面で作用することを示唆するものである。
3、脾臓、皮膚白血球との結合・遊走実験
ケモカインCCL27/28の組み換え体を作製し、脾臓、皮膚白血球との結合をフローサイトメーターで調べたが、結合は確認できなかった。このことから、今回得られた組換えCCL27/28は生理的な活性を持たないものと判断した。今後は活性をもつ組み換え体の作製を目指す。

  • Research Products

    (1 results)

All 2011

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] トラフグケモカイン受容体、CCR7、CCR102011

    • Author(s)
      田内博久、末武弘章、菊池潔、鈴木譲、宮台俊明
    • Organizer
      平成23年度日本水産学会秋季大会
    • Place of Presentation
      長崎大学(長崎市)
    • Year and Date
      2011-10-01

URL: 

Published: 2013-06-26  

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