2012 Fiscal Year Annual Research Report
魚類の細胞内寄生細菌感染症に対する感染防御機構の解明
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22780179
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
荒木 亨介 鹿児島大学, 水産学部, 助教 (30409073)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | ワクチン / 魚病 / 細胞性免疫 / エドワジエラ症 / ミコバクテリウム症 / ブリ属魚類 / ギンブナ / 細胞内寄生細菌 |
Research Abstract |
ブリよりT細胞や細胞性免疫に関連する遺伝子CD4-1,CD4-2、CD8alpha、CD8betaに加えてT-bet、GATA-3、Interferon-gamma、IL-12p40を単離し、これらの発現様式を明らかにした。また、ブリのミコバクテリウム症に対する感染防御機構を明らかにするため、原因菌Mycobacterium sp.よりPurified protein derivative (PPD)を精製した。次にMycobacterium sp.に対する細胞性免疫応答を調べるため、Interferon-gamma遺伝子の発現を指標として、PPD抗原に対する遅延性過敏反応の評価手法を確立した。ホルマリンで不活化したMycobacterium sp.(FKC)およびこれに油性アジュバントを添加したものを抗原としてワクチネーションしたブリの末梢血白血球を用いてPPDに対する遅延性過敏反応を解析したところ、FKC単体では細胞性免疫が誘導されないのに対し、油性アジュバント添加FKCの投与により強い細胞性免疫が誘導されることが明らかになった。一方これらの抗原を接種したブリのMycobacterium sp.に対する凝集抗体価を調べたところ、FKC投与魚において高い抗体価が確認されたが、油性アジュバント添加FKC投与魚では個yたいかの上昇が確認されなかった。このことから、FKC単体では液性免疫を、油性アジュバント添加FKCは細胞性免疫を誘導することが示唆された。また、魚類においても哺乳類と同様に液性免疫と細胞性免疫が相互に制御し合っていることが考えられた。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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