2012 Fiscal Year Annual Research Report
チェンジ・エージェント間の技能伝承メカニズムに基づくストーリーテリング手法の開発
Project/Area Number |
22780198
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安江 紘幸 東北大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (40508248)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 農業経営学 / 農業普及 / バイオビジネス / ストーリーテリング / ナラティヴ / 篤農技術 |
Research Abstract |
本研究は,チェンジ・エージェント(Change Agent:以下,CAと略記。例えば普及員や経営コンサルタント等)間における技能伝承のメカニズムを解明し,ストーリーテリングの手法を開発することが目的である。具体的には,CAの知識に基づく技能の伝承を伝える側と伝えられる側として相互関係を捉えるために,技能伝承に関する出来事を時間軸上に並べて,そのメカニズムを明らかにするとともに,道筋を立てて他の人にも伝達を可能にするストーリーテリングの手法を実証的に開発する。以上の結果を踏まえ,開発したストーリーテリングの評価に基づく新たな農業普及理論の構築を図る。 そのため本研究では,まず,聞取調査を基本としてCAの知識に基づいた各々の技能伝承メカニズムを評価するための分析枠組みを構築した。その妥当性検証に際しては,技能を伝えるCAと伝えられる農家との経年的な相互の関わりという視点を重視し,会合や勉強会等に対する要望(自由記述文)をテキストデータに返還して解析を行った。なお,CAと農家に対しては,初年度から最終年度まで継続してヒヤリング調査ならびに参与観察を実施する。また,農家がCAと関わりを持った時点から現在に至るまでの歴史的経緯とCAの活動実態を反映した文書記録情報等を収集・整理し,質問紙調査票を設計する際に利用した。 なお,ストーリーテリング手法の開発には,CAによって語られる「物語(story)」に注目してデータ解析を行った点に特徴がある。具体的には,①CAが農家に対して行う講義や講習会の発話内容をテキストデータとして用いて頻度の高い品詞(名詞・形容詞)を限定し,②その品詞が含まれる文章の意味内容をコーディングして物語り文について確認のための聞取調査を実施し,③その結果に基づき「物語り(story)」の享受程度を質問紙調査によって計量的に分析したことである。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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