2012 Fiscal Year Annual Research Report
畜産副産物の活用・流通・取引の比較機構分析-安全な静脈流通の再構築の課題解明-
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22780209
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
豊 智行 鹿児島大学, 農学部, 准教授 (40335998)
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Project Period (FY) |
2010-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | BSE / レンダリング工場 / 肉骨粉 / 油脂 / SRM |
Research Abstract |
BSE発生後の日本のレンダリング工場における畜産副産物の処理製造について、以下の対策の形態があることを明らかにした。 第一は死亡牛(検査によりBSE陰性であってもSRMが除去されていない)と牛せき柱のみを原料とするラインを新たに構築し、そこでは肉骨粉と油脂が製造されるが、前者は焼却し、後者は自社工場ボイラーの燃料として利用している。第二は牛の骨や内臓等と豚・鶏のそれらを分別処理するために、牛のみの骨や内臓等を原料とするラインを新たに構築し、ここでは肉骨粉と油脂が製造されるが、肉骨粉は焼却し、油脂は飼料用と工業用に販売している。これより豚・鶏の骨や内臓等を処理するラインが確保されることになり、製造された肉骨粉は牛以外の飼料用に販売し、油脂も飼料用と工業用に販売している。第三に牛・豚・鶏の骨や内臓等を同じラインで処理する場合は、製造された肉骨粉は焼却しなければならず(BSE発生以前は飼料用に販売できた)、油脂は飼料用と工業用に販売している。 また、日本におけるレンダリング工場の原料価格を原料の集荷競争がない事例において明らかにした。 死亡家畜については畜種にかかわらず全てマイナスとなっており、その水準は畜種と生後日数により異なる。牛せき柱もマイナスである。マイナスということはそれを排出する側がレンダリング工場に支払うということである。内臓と血液は0円、骨は1円/kg、生脂(牛と豚)は10円/kgとなっている。つまり、骨や生脂は有価財ではあるが、BSE発生前の2000年度の全国平均の内臓4.8円~5.1円/kg、骨が9.1~10.1円/kg、牛の生脂20.2円/kg、豚の生脂16.2円/kgと比べると、極めて低い水準にある。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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