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2010 Fiscal Year Annual Research Report

雄ゲノムのみに由来する個体<Paternal-derived mouse>の作製

Research Project

Project/Area Number 22780257
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

大塚 沙織  北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 特任助教 (10566152)

KeywordsMRL/MpJ / 精巣内卵細胞 / 性分化 / Y染色体 / コンソミックマウス / QTL解析
Research Abstract

通常、哺乳類の雌は卵巣内で卵のみを、雄は精巣内で精子のみを産生する。しかし、生後間もないMRL/MpJ(MRL)マウスの精巣では卵細胞が観察される。これまでの研究から、この精巣内卵細胞は卵巣内卵細胞と類似した形態学的特徴を有すること、また複数存在する責任遺伝子の内、少なくとも1つはY染色体上に存在することが明らかになっている。今年度は、MRLマウスに出現する精巣内卵細胞の出現要因の解析行うため、戻し交配系マウスの作出と観察を行った。具体的に、Y染色体のみがMRLマウスに、その他の染色体がC57BL/6(B6)マウスに由来するコンソミックマウスであるB6-Y^<MRL>、ならびにY染色体のみがB6マウスに、その他の染色体がMRLマウスに由来するコンソミックマウス、MRL-Y^<B6>マウスを作製した。MRLマウス由来のY染色体を有する戻し交配系マウスでは、コンソミックマウスを含む各世代のマウスで精巣内卵細胞が出現し、精巣内卵細胞はMRLマウス由来のY染色体のみで産生可能なことが推測された。驚くべきことに、MRLマウス由来のY染色体をもたないMRL-Y^<B6>マウスでも精巣内卵細胞が観察された。このことは、常染色体上にも責任遺伝子が存在することを意味する。さらに、雌のMRLマウスと雄のB6マウスの間で作製したMRLB6F1では精巣内卵細胞が出現しないことから、この常染色体上の責任遺伝子は、ホモ劣性を示すことが示唆された。精巣内卵細胞産生に関与する常染色体上の因子を明らかにするため、MRLマウスとB6マウスの間でN2マウスを作出し、QTL解析を行った結果、15番染色体の11~17cM領域にSignificant Levelを超える相関が観察され、精巣内卵細胞産生の原因遺伝子座である可能性が示された。

  • Research Products

    (2 results)

All 2010 Other

All Presentation (1 results) Remarks (1 results)

  • [Presentation] MRLマウスの精巣内卵細胞出現に関与する遺伝的因子の解析2010

    • Author(s)
      大塚沙織
    • Organizer
      第150回日本獣医学会学術集会
    • Place of Presentation
      帯広畜産大学(北海道・帯広市)
    • Year and Date
      2010-09-18
  • [Remarks]

    • URL

      http://www.vetmed.hokudai.ac.jp/organization/anat/index.html

URL: 

Published: 2012-07-19  

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