2011 Fiscal Year Annual Research Report
イヌの加齢性疾患に対するPET・SPECT検査法の確立
Project/Area Number |
22780286
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
柿崎 竹彦 北里大学, 獣医学部, 助教 (10453515)
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Keywords | イヌ / PET / SPECT / FDG / 加齢性疾患 / がん / 心臓 / QGS |
Research Abstract |
正常犬における種々の組織は、麻酔前の活発な行動により、FDGすなわちグルコースを投与した時点で筋肉での糖要求量が多くなるためか、リンパ節を始めとするの組織のSUVは全体的に低値を示し、視覚的に明らかに転移が生じていてもSUVは2以下と、医学における悪性度の指標よりも低値を示す可能性が生じた。このような情報の元で、SUVが低値でも視覚的に転移あるいは原発が認められたとして、抗がん剤の治療を行った結果、異常集積が消失した症例も経験した。 現在では、FDG-PETがん検査を始めた結果、犬で15例検査を行ったところ、5例で肺野以外の転移を発見し、1例では良性腫瘍の確定診断ができ、早期の抗がん剤治療の提示とその必要性について言及することが可能となった。一方、犬の心筋SPECT検査において、炭酸ガスの気腹により物理的に心臓と胆嚢の距離を離すことで、格段に心筋の再構成画像が改善され、定量解析に十分な画質を得ることができた。また、医学で虚血性変化を評価するのに汎用される極座標表示による解析も可能となり、生前の犬の心筋バイアビリティ検査を視覚的にも定量的にも可能とする結果が得られた。
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Research Products
(4 results)