2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
22790116
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
伊藤 俊将 昭和薬科大学, 薬学部, 助教 (80536110)
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Keywords | PPARgamma / X-線結晶構造解析 / 酸化型脂肪酸 / 超長鎖脂肪酸 |
Research Abstract |
当該年度の実績は主に次の3種の実験によるものである。1)超長鎖脂肪酸とその酸化型脂肪酸の合成一言に酸化型脂肪酸といっても、多様な種類がある。例えば2重結合数、オキソ基の位置、炭素鎖長等脂肪酸の結合様式を比較するためには、一つのファクターのみに焦点を絞り込むことが重要であると考えた。PPAR_Yとの複合体のX線結晶構造とin vivo, in vitroデータが揃っている4-oxoDHAを比較対象とし、上述の炭素鎖長のみを変更した5-oxoTrHAと6-oxoTHAの合成した。2)PPAR_Yと酸化型長鎖脂肪酸複合体の結晶構造解析上述で得られた、脂肪酸5-oxoTrHAと6-oxoTHAのin vitroアッセイを行った。その結果、両脂肪酸はPPAR_Yを活性化することがわかった。さらに5-oxoTrHA,5-oxoEPA,6-oxoTHAとPPAR_Yの複合体のX-線結晶構造解析を実施した。窒素雰囲気下、全ての共結晶化に成功し得られた、結晶は高エネルギー加速器研究機構にてデータを収集した。6-oxoTHAは5-oxoTrHAと4-oxoDHAと異なる結合様式をとっていることが明らかになった。現在、PPAR_Y/5-oxoEPA複合体結晶構造の解析を行なっているところである。3)co-factorの発現PPAR_Yに結合するリガンドによりリクルートされるco-factorは異なる。上述の脂肪酸をリガンドとしco-factorの結合能に違いがあるかどうかを検討するため、co-repressor(NCoR,SMRT)およびco-activator(PGC1α,CBP)の発現ベクターを設計した。現在それぞれの発現条件を検討中である。
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