• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

嗅覚系の発生過程におけるニューロナルロイシンリッチリピート4遺伝子の機能解析

Research Project

Project/Area Number 22790189
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

板東 高功  和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00423963)

KeywordsNLRR4 / 嗅覚 / 神経科学 / 細胞接着因子 / 軸索誘導 / シナプス形成 / 神経発生 / ロイシンリッチリピート
Research Abstract

成獣および発生過程に嗅覚関連組織において、NLRR4遺伝子の発現解析を行った。成獣では、NLRR4の発現は、嗅上皮では嗅細胞に、嗅球ではMitral cell, tufted cell layerに、嗅皮質ではpiriform cortexで認められた。発生過程の嗅上皮において、胎生14.5日(E14.5)から嗅神経細胞に発現が認められ、発生と共に増強され、成獣までその発現は維持された。嗅球では、E14.5から発現し始め、生後0日(P0)ごろにピークを迎えその後減少することが明らかにした。また、その発現はmitral cell layerとexternal granule layerの一部で認められた。また、二重染色からNLRR4発現細胞はReelinを発現しNeuNを発現していないことから、NLRR4はmitral cellとtufted cellに排他的に発現していることを明らかとした。嗅皮質においてはE13.5からpirifrom cortexで発現し始め、発生過程において増強され、その発現は成獣においても維持されることを明らかにした。以上の結果はNLRR4が嗅覚関連組織の発生の関わっていることを示唆した。NLRR4はその分子構造から細胞接着因子として働いていることが予想され、発生過程において軸索誘導やシナプス形成に関与していることを示唆されている。本研究において、現在までに明らかとなっている海馬や末梢神経形成の機能のみならず、嗅覚系の発生にも重要な役割を担っている可能性を示唆した。次年度は、NLRR4遺伝子欠損マウスを用いて嗅覚系発生のおけるNLRR4の機能解析を行なう予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 成獣及び発生過程におけるNeuronal leucine-rich repeat 4の発現解析2010

    • Author(s)
      板東高功
    • Organizer
      日本神経科学学会
    • Place of Presentation
      神戸コンベンショナルセンター
    • Year and Date
      2010-09-02

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi